大人の食育
スーパーの策略で復活した七草粥~七草粥レシピ
今日は五節句のうちの一つ、人日の節句ですね。
他の節句は、3月3日・5月5日・7月7日・9月9日と、奇数が重なるのですが、この人日の節句だけは重ならないんですよね。元旦は特別扱いらしいです。(なんだかすっきりしません…(ーー;) )
七草粥の由来
人日の節句料理は七草粥。
この日に七草粥を食べるのにはお正月休みで暴飲暴食をした胃をやすめ、新年の活動に備えるという意味もあるらしいです。しかし新年の活動って、多くの方がもうとっくに始まっていますね(^_^;)
今年は曜日の並びがよかったので5日が仕事始めの方も多かったと思いますが、早ければ4日とかの人もいて、少なくとも7日や8日じゃないのが現代です。
さてこの七草粥、昔からの食習慣ではありますが、この10年ほどで初めて食べたという方も多いのではないでしょうか。最近はスーパーに七草粥のセットとして売られているので買い求めやすくなったんですよね。少なくとも昭和の時代よりも七草粥を食べているご家庭が多いことでしょう。
恵方巻きもしかりですが、小売業側からすれば「何かのきっかけで買ってくれるもの」を作り出すのは企業努力。そこに七草がハマったわけです。タイトルには「スーパーの策略で復活した七草粥」と策略という強い言葉を使いましたが、こういう形で食習慣が復活するのは良いのではないかと思っています。
そもそも現代に野に生えている七草を集めるのなんて至難の業ですから。
七草粥の栄養
七草はご覧のとおり、緑の濃い野菜が多く入っています。その分栄養も豊富というわけです。
【セリ】ビタミンCやミネラル、βカロテンが豊富。またピラジンと呼ばれる成分があり、血液凝固を防ぎ血栓を予防する効果も期待できるそうです。
【ナズナ】別名がぺんぺん草。まぁ雑草の一種ですね。解熱・利尿作用があったり鉄分が豊富なのも特徴だそうです。
【ゴギョウ】鎮咳作用があり、風邪や気管支炎にもよいそうです。
【ハコベラ】ビタミンAを多く含み、腹痛の薬に使われたりしていたそうです。利尿効果、止血作用も期待できるもの。
【ホトケノザ】食物繊維を多く含むことと健胃や整腸作用,高血圧予防の効果が期待できるそうです。
【スズナ】蕪(カブ)のこと。葉の部分はカルシウム、鉄分、ビタミンA,C,Kなどを多く含んでいます。
【スズシロ】大根のこと。こちらも葉の部分はβカロテンなどが豊富。根の部分にはジアスターゼが豊富で、胸やけ胃もたれのなどをやわらげる効果が期待できます。
七草粥レシピ
七草粥のレシピ。
最近では炊飯器でもお粥モードがありますが、今回は鍋を使って作る七草粥のレシピを。
【材料】4人分
米1合 ・水1リットル・七草粥のセット1個 ・塩小さじ2程度
【作り方】
・七草のセットはよく洗い刻んでおく
・米をといで土鍋に水1リットルとともにいれ30分ほどつけておく
・土鍋を強火にかけ沸騰してきたら弱火にしことことと30分ほど超弱火で過熱する
・火をとめてから刻んだ七草と塩を鍋にいれて蓋をし10分待つ
塩加減は好みですので調整してください。
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